41st Annual Japanese Speech: Contest November 2, 2014
北加日米会及び在サンフランシスコ日本国総領事館主催による第41回日本語弁論大会が、2014年11月2日(日)、The Japanese Cultural and Community Center of Northern California(JCCCNC:1840 Sutter Street, San Francisco, CA 94115)で開催されました。今年度も昨年までと同様、午前は中高校生の部の弁論大会、午後は大学生・成人の部の弁論大会を開催し、併せて24名が参加しました。今年度は、締切を過ぎても大学・成人の部の参加者数が例年より少なく、引き続き大学の日本語教師の皆さんやジャパン・ソサィエティ(Japan Society)を通じて参加を呼びかけ弁論大会直前まで募集しました。しかし、いざ大会が始まりますと、日本語学習に対する意欲や日米の文化の違いなどの非常に興味深いト ピックについて参加者が白熱したスピーチを行い、日頃の日本語学習の成果を披露しました。
中高生の部では16校から18名が参加しましたが、①家庭で日本語を日常話さない(家庭に日本語を理解する人がいない)参加者14名、②家庭で日本語を日常話す(家庭に日本語を理解する人がいる、もしくは日本語を話す人がいる)参加者4名の2グループに分け、それぞれのグループで審査を行いました。
①家庭で日本語を日常話さない生徒の部の優勝は、Jocelyn Liuさん(Henry Gunn High School, Palo Alto)の「Becoming a Bridge for Tomorrow(明日のかけはしになる)」、第2位はAmy Changさん(George Washington High School, San Francisco)の「笑顔の魔法(The Magic of Smiles and Laughter)」、そして第3位はLily Hsin さん(Sakura Gakuen, Dublin)の「一歩ずつの旅(A Journey, One Step at a Time)」でした。②家庭で日本語を日常話す生徒の部の優勝は、ルオ・クリスティーン(Christine Ai Luo)さん(Henry Gunn High School, Palo Alto)の「日本人と中国人の間に生まれた私(Born Between a Japanese Mother and a Chinese Father)」、第2位は阪東唯克(Tadakasu Bando)さん(San Mateo Nippon Gakuen, San Mateo)の「私の兄(My Brother)」、そして第3位は輪湖克也(Katsuya Wako)さん(Diablo Nippongo Gakuen, Concord)の「日本のがんばり(Rising Sun)」でした。
従来通り北加日米会が担当の大学・成人の部の開会のご挨拶は、渡邉総領事にお願いしました。大学・成人の部の参加者数は6名で、少し淋しいものとなりましたが、審査委員長は在サンフランシスコ日本国総領事館、渡邉正人総領事に、そして審査員は北加日本商工会議所の山村人士会頭、米国紀伊國屋書店の伊藤聡サンフランシスコ営業所長、北加ジャパン・ソサエティのトム・ローガン(Tom Logan)エグゼクティブ・ディレクター、そして加州日本語教師会のカオリ・マクダニエル(McDaniel)会長にお願いしました。
優勝はHerman Chauさんの「Math and Origami(折り紙と数学)」に決定しました。第2位はEmily Franklinさんで、スピーチ・タイトルは「Accents(アクセント)」、そして第3位はTravis Hillさんで、スピーチ・タイトルは「Make an Impact(インパクトを与えて)」でした。また、第4位は、Ashley Marさんの「Memories of a Lifetime(一生の記憶)」、第5位はRoman Pulisさんの「Don’t Give up on Your Dreams(夢をあきらめないで)」となりました。午前の中高生の部、午後の大学・成人の部、ともに優勝から3位までの入賞者にはトロフィーを授与しました。また、大学・成人の部では5位までの入賞者には副賞としてiPadも授与しました。とりわけ、優勝者にはiPad Air 2、第2位にはiPad mini 3と発売開始から10日ほどにしかならない賞品を贈呈しましたし、第3位にはiPad mini 2、そして第4位と第5位にはiPad mini をそれぞれ贈呈しました。これらの副賞のアナウンスの際には会場から完成が漏れるほどで、とても魅力的な副賞であったと自負しています。審査コメントはトム・ローガン様にお願いしました。
閉会時には2月に開催予定の『お話大会』のアナウンスも行いました。次回の弁論大会では、日本語教育に携わっていらっしゃる先生方、継承言語としての日本語に興味をお持ちの皆さんにより積極的に働きかけ、大勢の日本語学習者がふるって参加していただけるよう、より魅力的な日本語弁論大会にしていきたいと考えています。